前回撮影できたのが4月8日の夜で、その後の新月期は天候には恵まれませんでした。
気が付けば昨日は満月で しばらくは月明かりで星雲や銀河の撮影はお休み。
ずっと撮影できない間 何をしていたかというと・・
記事に掲載したVC200L+レデユーサーで撮った系外銀河画像との比較用に、口径28㎝のC11鏡筒で撮影した画像をPixInsightで再処理したところ、飛躍的に高解像の画像が得られました。
(補足)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2年前の8月にJ-APA(上越天体写真友の会)のお仲間から託されたC11鏡筒だったのですが 、その大きさ重さに手を焼いた末に 短時間露光でノータッチガイドという苦肉の策で撮影にこぎつけています。
当時はまだPixInsightは未体験で これまで使ってきた国内のソフトで画像処理を行っていたのですが、得られた完成画像は大口径の期待を裏切るものでした。
結局C11鏡筒では6か月間で6夜撮影したものの いつのまにか扱いやすいVC200LやR200SSに戻ってしまい、昨年4月を最後に使われることはありませんでした。
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PixInsightを使い始めたのは昨年6月ですので、それ以前にC11鏡筒で撮った他の画像についてもきちっと再処理を行い、その結果によってはC11鏡筒の評価を見直し 再登板も考えなければ・・
という訳で再処理やってみました。
まずは作品づくりをめざして撮影した第1夜目の4タイトルから
共通DATA : 2024/11/ 3~4am セレストロンC11+×0.63レデューサー(合成fl=1,764mm) Gain400 Offset 8 UVIR FIL ASI533MCpro(-10℃)
EM-200Temma2M ステラショット3(導入・撮影) ノータッチガイド(30秒露光×32枚毎に位置ズレ補正)PixInsight(BIAS・Dark処理)
各画像は”マウスオーバー”で、当時の処理画像からPixInsightでの再処理画像に表示が切り替わります
*マウスを画像の上に移動すると再処理後の画像が表示されます
(注).スマホでご覧の方は画像内、または画像の外でタップすることで切り替わります
■ NGC 6946 (ケフェウス座)
30秒露光×128枚 (総露光時間64分)

(60%に縮小した画像を1500x1500pixelで切り出し)
■ ステファンの5つ子 (ペガスス座)
30秒露光×128枚 (総露光時間64分)

(見かけのサイズが小さいため、縮小なし画像を1500x1500pixelで切り出し)
■ M33中心部 (さんかく座)
30秒露光×128枚 (総露光時間64分)

(60%に縮小した画像を1500x1500pixelで切り出し)
■ IC 342 (きりん座)
30秒露光×160枚 (総露光時間80分)

(60%に縮小した画像を1500x1500pixelで切り出し)
PixInsightを使い始めてまもなく1年がたちます。
まだパラメータの設定は試行錯誤ですが、今回使用した主なプロセスは以下の通りです
WBPP[BIAS_DARK]_drizzle1x_Autocrop_IS_SPFC_MGC_SPCC_BXT_NXT_MAS_CTBGdown_LHE1_LHE2_CTcolor
ブログの制約から掲載画像は縮小せざるを得ないのですが
それでもPixInsightの再処理でより高精細となり、C11鏡筒の評価が変わるほどの変化が出ています。
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これまで画像処理は10年前に購入したNECのデスクトップPCをずっと使い続けてきました。
PCのトラブルもなく使っていたのですが、Windows11が出てアップデートを試みた時に
”PCの世代が古くてアップデート対象外” ということが判明。
ただPixInsightは、Windows10/11対応版のVer1.9.2をインストールして問題なく
使えていたので安心していたのですが・・
昨年末に新しいストレッチプロセスMultiscaleAdaptiveStretchが供給されたときに
Windows11対応のVer1.9.3だけがアップデートの供給対象という事がわかりました。
この先新しい機能が使えないんじゃ困るわけで
考えた末に、画像処理には非力だがWindows11にはアップデートできたノートPCに
Windows11対応のVer1.9.3をインストールしました。
実際の運用方法としては
デスクトップPCで処理を進め、新プロセスだけノートPCで処理。(処理データはUSB・SSDにコピペ)
しばらくはこの2台のPCを使っての運用を行っていたのですが・・
ある日、私のPC環境を知ったJ-APA会長のKAWAIさんからこんな電話が。
「新しいPCを買ってから使わなくなったPCがあるけど、使ってみない?」
数日後には我が家まできていただいた上に、モニタ、キーボードも持参され
おまけにわたしの苦手な設定までやっていただきました。

左側のPCがこれまで使っていた私のPC、青枠内が今回使わせていただくことになったPC一式
想定外だったのはPCが2セットとなったことにより
撮影専用(わたしのPC)と画像処理用(使わせていただくPC一式)と使い分けることで、
コード類の接続替えも、趣味部屋(撮影)・和室(画像処理)へのPCの移動も不要となったこと。
(今回の記事に使った画像はやってきたPC一式で処理したものです)
突然やってきたC11鏡筒や、今回のPCも 趣味のお仲間はありがたいものです。(感謝)